フリーランスのクレジットカード選定基準に締め日も加えてみる

経費の支払を全てクレジットカードにしてしまうと経理がとても楽になります。

基本的に現金の管理は不要になりますし、クレジットカードのネット明細を取得して自動経理も可能です。

MFのようなクラウド会計はそういったことがとても得意です。
また、弥生会計のようなPCにインストールして使う会計ソフトでも最近は大抵明細取込が可能です。

じゃあクレジットカードをつくろう、と思ったときにクレジットカードを選択する基準は色々とあります。
ポイント還元率?見た目?ステータス?様々ありますが今もっているカードは何を基準に選択されたでしょうか。

フリーランス・個人事業主で経費支払い用のカードを一枚新しくつくろう、と思っていて特にこだわりがない場合、締め日を基準にされるのもいいかもです。

クレジットカードは1か月分の利用金額を集計して後日口座から引落し、というのもが多いです。
この、1か月分の集計、というのが毎月1日から末日までを集計してくれるモノもあれば、10日締めだったり、15日締めだったりと意外とカード会社によって様々です。

締め日が何日でも問題は無いですが末日締めの場合は少し気持ちよく、少し経理のチェックが楽です。

日々の入力は締め日を意識せず

末日だと経理のチェックが少し楽、といいましたが日々の会計ソフトへの入力は締め日を特に意識することはありません。

基本的には、クレジットカードを使った日=経費を支払った日、として次のような仕訳をきっていきます。
仮に飲食店での接待で9月9日に10,000円をクレジットカードで支払ったとすると、

 9月9日 交際費 10,000円 / 未払金 10,000円

そしてカードの引き落とし日には未払金を支払ったとして次にようになります。

 未払金 10,000円 / 普通預金 10,000円

この仕訳も今は、ネットからクレジットカードやネットバンキングの明細を取得して自動で会計ソフトに記録されていきます。
そのため日々の入力は本当に特に意識することはありません。

交際費なのか会議費なのか、それとも個人的な支払だったのか、支払の目的、内容によって勘定科目は適宜検討しなければですが。

それよりも、入力があっているのか自動連動された帳簿が正確なのかをチェックする際には、未払金がいくら残っているかのチェックが重要です。

クレジットカードを使うと「未払金」が記録されます。
正確に記録されていれば預金から引き落とされて未払金は減り、クレジットカードの利用明細と一致しますが意外と一致しないものなのです。

残高のチェックが大事・自動入力でも

明細を自動取得させて会計に反映させていてもチェックは必要です。
チェックというとどうしても交際費なのか会議費なのかといったその支払に応じた勘定科目のチェックと思われる方が多いです。

確かにそれも大事で必ず必要ですがそれ以上に残高のチェックが重要です。

明細をネットで取得して自動入力している場合には設定さえ間違えなければ未払残高もずれないはずなのですが意外とずれます。

この未払残高は全くチェックしていない、という方が驚くほど多いです。
クラウド会計で入力済です、とデータをみせていただいた方で未払残高が完璧にあっていたという方は今のところいません。
残高のチェックは必ずするようにしましょう。

入力漏れや同じ支払を2回入力してしまっていたりすると残高がずれていきます。

つまり、残高がずれているのであればそれらがあるはずなので入力内容の再チェックが必要となります。

末締めにするとチェックが楽

残高のチェックは毎月行うのが理想ですがまずは年末のチェックを考えてみましょう。

例えば個人事業主の場合、12月に使ったカードの支払は12月31日時点で未払として残ります。

12月中にクレジットカードで支払ったのが10万円の場合、
 翌年1月の引落も10万円
 12月末時点でのクレジットカード未払金も10万円
となるはずです。

このように末締めのクレジットカードを使っていれば、1月に引き落とされる金額と帳簿上のクレジットカード未払の残高は一致します。

帳簿上のクレジットカード未払残高とカードの12月末締め請求額を突き合わせて一致すれば大丈夫、ということです。

これが15日締めのカードだと、12月31日時点の未払残高はクレジットカード会社の請求額とは一致しません。
年末時点での未払残高は、12月15日締め請求分+12月16日~31日の利用金額、となります。
12月16日から31日の利用金額を自分で集計して未払残高があっているかどうかを確認しなければなりません。

ほんの少しのことですが末締めのクレジットカードに比べると手間が一つ増えます。

ほんの少し楽するためだけですが、特にこだわりがなければ末日締めのカードを選択するというのも一つの手です。

手入力でも末日締めが楽

ネットで明細情報を取得しての自動入力をオススメしますが手入力したい、という場合にも末日締めが楽です。

大量のETC明細等は合計で入力可能です。

それが15日締めや20日締めの場合、年末年始には12月16日~31日分や1月1日~15日分等を手計算しなければならなくなります。

また、入力後のチェックは自動入力でも手入力でも同じように必要です。

手入力するんだ、という場合でも末日締めの方が楽なのは変わりありません。

というかむしろ手入力の場合こそ、少しでも手間を減らすために末日締めを選択するべきでしょう。

カードを切った日=カード明細の日付、でもないから注意

末日締めにするとチェックが楽、と書いてきましたが実はカードを切った日=カード明細の日付、でもないため注意です。

12月31日にお店でカードを切って支払いをしたとしても、カード会社の利用明細に反映されるの日付が何故か1月だったりすることがあります。
カードの利用情報がお店からカード会社に届くの時間がかかったりすると発生するようです。

そういった場合、カード明細では1月になってしまいますが実査には12月の経費です。

こういった点は自動連動ではどうにもならず、自分でチェックして入力するしかありません。

残高チェックと共にカードで支払った際のお店の明細書等とのチェックも最終的には必要だということです。

まとめ

私が最近つくったVISA LINE Payカードは末日締めでした。
三井住友系のカードですが三井住友系は全て末日締め、というわけでもなく15日締めのカードもあるとのこと。
調べてみるとカード会社によって締め日は結構バラバラです。
ちなみに、VISA LINE Payカードは末日締めですし、期間限定で3%還元もやってますので今はオススメです。

最近ガソリンカードとしてコスモカードの作成を検討したのですがコスモ系のカードでも締め日が様々で、末日締めがいいなと思い記事にしました。

末日締めですとほんの少しだけですがチェックが楽です。

ただ、このほんの少しの楽の積み重ねが経理を楽にしてくれる唯一の道です。

ほんの少し楽、も積み重ねると、すごく楽、になります。

クレジットカードにこだわりが無ければ選択するときに締め日も気にしてみましょう。

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