インボイス制度特設サイトが国税庁HPに開設・免税事業者こそ要チェック
昨日、10月14日に「インボイス制度特設サイト」が国税庁HP内に開設されました。
特設サイトといっても新しい情報がどんと出たというわけでもなく、これまでの情報をまとめたものとなっています。
来年には適格請求書発行事業者の登録申請が開始されますし、これから徐々に充実させていくのでしょう。
サイトにも、「インボイス制度に関する最新情報を随時掲載していく予定」と記載がありますので定期的にチェックが必要ですね。
インボイス制度の影響は消費税を今納めていない事業者にこそ大
インボイスが始まるとインボイスがなければ消費税計算できない、ということになります。
実際のところどの程度インボイスの調査が実務上行われるようになるのかはわかりません。
請求書システムの回収等は大きな負担ですが、それ以外には大きな負担増とはならないのでは、と考えています。
ただ、インボイスを発行できない免税事業者、いま消費税を納めていない事業者には影響大です。
消費税を納めていないフリーランスや小規模事業者は、実質的に消費税を請求できなくなってしまいます。
これまでは消費税を納めていないフリーランスでも、10万円の請求で消費税含めて11万円もらっていました。
これがインボイス制度がはじまると消費税を納めていない場合にはインボイスを発行できないため消費税を請求できず10万円しかもらえない、ということになっていまいます。
その分実入りが減ることになるのは間違いありません。
課税事業者になって消費税を納めるようにすれば解決なのですがこれまで消費税を考えてこなかった方にとってはかなりの事務負担増です。
これこそがインボイス制度導入の一番大きな影響で、影響を受けるのはフリーランスや小規模事業者です。
自分は関係ないと思わずチェックしましょう
消費税をいま納めている方にも手続き上かなりのインパクトがある改正ですが一番大きな影響を受けるのは小規模な免税事業者です。
登録申請開始まで一年を切り、特設サイトも開設されました。
消費税は関係ない、と今思っている方にこそチェックが必要なサイトかもです。