確定申告特集(準備編)公開・確定申告は始まってます

国税庁のHPに令和2年分 確定申告特集(準備編)が公開されました。

準備のためのコンテンツとして現状では
 ふるさと納税をされた方へ
 医療費控除の準備
 配当等の申告の準備
 動画で見る確定申告

以上4つのページが掲載されています。

ふるさと納税は寄附金受領証を確認

ふるさと納税は確定申告を行うとワンストップ特例はつかえません。
昨年も一昨年もふるさと納税が住民税から引かれていない、というご相談をいただきました。
医療費控除や住宅ローン控除で確定申告をされる方はふるさと納税についても確定申告が必要です。
ふるさと納税の確定申告には寄附金受領証明書が必要です。
ワンストップ特例の適用を受ける予定だとしてもこの受領証明書は保管しておきましょう。
万一捨ててしまった、という場合には自治体に問い合わせれば再発行していただくことも可能です。

医療費は領収書の整理、集計を今のうちに

医療費控除には医療費領収書の集計が必要です。
医療費の通知でも申告可能ですが加入している健康保険によっては1年分の集計表が発行されない等まだ制度的には不安定です。
また、交通費、自費診療分、市販薬等の健康保険とは関係のない支出についても集計が必要です。
今のうちから領収書の整理と集計をはじめておかれるといいでしょう。

配当金は支払通知書を整理、集計

配当については特定口座で受け取られている場合には今から準備されることはあまりありません。
ただ、郵便為替等でいまでも受け取られている場合には配当金支払通知書を準備しておきましょう。
配当については様々な申告方法が選択可能でどの申告方法が有理かは個人個人によって千差万別です。
その判断のためにも総額の集計が必要ですから今のうちから準備されるといいでしょう。

確定申告の準備は1月中にはすませましょう

確定申告、というと3月にやるもの、と思われている方が多いです。

ただ、昨年1年間分の集計をする、という作業ですから実は年明けにはすぐに集計可能です。

源泉徴収票や特定口座の年間取引報告書等の書類が揃うのには時間がかかりますが、1月中には全てそろうはずです。
そして、国税庁が準備編に掲載している、ふるさと納税、医療費控除、配当金の書類は全て年内にそろえることができます。

税理士会の無料相談も1月から始まりますし。
自分で用意できるモノの準備、集計は早めに行っておき、公的書類が揃う1月末には準備完了し申告可能、という準備をしておくことが理想です。

そういう意味では確定申告は既にはじまっている、といえます。

税理士に依頼する場合でも資料の持込は早いほうがいいです。
3月に入ってからでは受けてくれない事務所も多いですし。

どうせ必要なことですから年明けに慌てないためにも今から確定申告の準備すすめておきましょう。

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