浅煎り豆は沈みやすい・抽出方法も深煎りとは違う工夫が必要
浅煎りのコーヒー豆は沈みやすい。
何故か、というと浅煎り豆は水分を多く含むため重たく、抽出時にもあまりお湯に浮かないから、という理屈。
浅煎り豆は深煎り比べて水分が多くて重い
焙煎前のコーヒー豆は薄い緑色で水分を含んでいます。
この水分を含んだ豆を火にかけて煎ることによって水分が飛び、さらに熱が加わっていくことによって内部の細胞壁が変質して固くもろい状態なってよく見る焙煎後の黒いコーヒー豆へと変わっていきます。
このあたりの理屈は「コーヒーの科学」という本が詳しいです。
歴史、焙煎の科学、抽出、おいしさはどこで感じるのか、等々コーヒーに関連する様々なことを科学的に書いてくれていてオススメ本です。
つまり、コーヒー豆は深煎りであればあるほど水分が飛んで軽くなり、浅煎りの場合はその分水分がコーヒー豆の中に残っているため重くなる、という寸法です。
浅煎り豆は抽出中に浮きにくい
先週焙煎したベトナムの豆と、先々週焙煎したタンザニアの豆で抽出後のフィルターに残った豆の状態が明らかに違ったので、なんで?と思って調べてみるとそういうことでした。
こちらがベトナムの豆、タンザニアに比べて深煎りに。
こちらがタンザニアの豆、タンザニアの豆は結構浅煎り。
写真だとわかりにくいですがタンザニアの豆をいれたときはコーヒー粉が沈んでいてフィルターの側面に全然残ってないです。
それがベトナムの豆だとしっかりフィルター側面にコーヒー粉が残っています。
フィルター側面にコーヒー粉が残って逆円錐にコーヒー粉が残るのがうまい淹れ方ときいていたので私のドリップの仕方がまずいのかな、とタンザニアの豆をいれたときは思いましたが。
そこで調べみると浅煎りの豆はコーヒー粉自体が重くて沈むやすいものとのこと。
浅煎りは重い、重いから浮きにくくて沈みやすい、だからフィルター側面にも残りにくい、ということでした。
理屈を調べてみると面白いもので。
なんとなく深煎り豆のほうが重そうに見えますが、色も黒いですし。
でも理屈で考えるとそれはそうだな、と。
深煎りと浅煎りそれぞれの入れ方
で、浅煎りの豆のときはコーヒーの淹れ方も深煎りとはすこし変えたほうがいいようです。
お湯に浮きやすく深煎豆はゆっくりゆっくりお湯をおとす。
コーヒーの淹れ方、で検索するとだいたいこんな感じのやり方が説明されてます。
浅煎りで仕上げたタンザニアの豆もこんな感じでいれてました。
そうするとコーヒー粉が浮かずに沈んだままになってしまってたんですね。
浮きにくい浅煎り豆の場合はお湯の中で撹拌させるような工夫が必要ということで。
お湯の中で撹拌しやすいよう一気にお湯をおとす、スプーンで直接混ぜる等々したほうがいいとのこと。
スプーンで混ぜる、というのは聞いたことはありましたがなんでそんなことするの?と思ってました。
なぜそうするのか、の理屈がわかると腹落ちしますね。
深煎りと浅煎りでこんなに違う、というのは発見でした。
浅煎りをいれるときはドリップ方法もまた工夫してみたいです。