PCR検査費用は医療費控除の対象?
PCR検査は医療費控除の対象となるのか。
民間の検査も増えてきてPCR検査を自費で受けた、という方も多いのではないでしょうか。
そうすると気になるのはPCR検査の費用は医療費控除の対象となるのかどうか。
まず、PCR検査意外の通常の検査費用はどう考えるか確認してみます。
検査費用は医療費控除の対象か
検査費用が医療費控除の対象となるかどうかは基本的に次のように理解しておけばOKです。
医師の指示で受けた検査 → 対象
自主的に受けに行った検査 → 対象外
ただし、自主的に受けに行った検査で病気が判明して治療へとつながっていった場合その後の治療費とともに検査費用も医療費控除の対象となります。
医師の指示による検査かどうかがまず第一の判断基準。
医師の指示でない場合にはその検査をきっかけに治療がはじまったかどうかが基準となるわけです。
PCR検査費用はどうか
で、問題のPCR検査ですが通常の検査費用と考え方は同じです。
風邪気味だなと思って病院へ行ったらPCR検査も受けることになった。
こんな場合は医師の指示で検査を受けていますからPCR検査費用も医療費控除の対象です。
町中にあるPCR検査場で自主的に検査を受けた。
薬局等で売っているPCR検査キットで検査を受けた。
こんな場合は自主的に検査を受けに行ったわけですから基本対象外です。
ただ、検査結果が陽性で治療を行った場合には検査費用も医療費控除の対象となります。
国税庁にも解説あり
確定申告でよくある質問コーナーにも明記されています。
PCR検査の結果、「陽性」であることが判明し、引き続き治療を行った場合には、その検査は、治療に先立って行われる診察と同様に考えることができますので、その場合の検査費用については、医療費控除の対象となります。
国税庁HP・自己の判断によりPCR検査を受けた場合
詳細はコチラ:新型コロナウイルス感染症のPCR検査費用は医療費控除の対象となりますか。
PCR検査の費用といっても通常の検査費用と考え方は変わらない、ということです。
まとめ
自主的に検査場や検査キットで検査を受けた場合でも万が一「陽性」判定がでて治療となった場合にはその費用も医療費控除の対象となります。
そうならないのが一番ではありますがもしそうなってしまった場合にはせめて医療費控除できるように領収書はとっておきましょう。