手書きの帳簿からコンピュータ、そして自動化

 昔の帳簿は当然ながらすべて手書きでした。帳簿だけならまだしも、在庫管理や未収未払の管理にいたるまで、当然すべてが手書きで手計算、でした。

 今日はそんな時代をよく知る方とお話をさせていただきました。とてもお話も面白く、いつもお会いするのが楽しみな方です。その方はすべて手書きで在庫管理もままならない、そんな時代からコンピュータをいち早く導入され効率化をすすめ事業も大きくされてきました。先見の明がおありだった、ということですね。
 コンピュータ導入から数十年かかって今のように一人一台以上、という体制になりました。そして、今は経理でいえば自動化をすすめていく時代です。クラウド会計や自動化はもはや先見の明、というよりもすでに当たり前の時代になってきました。クラウド会計については良しあしがあるのでどんな企業にもおすすめ、とは私は思いませんが、自動化はどんどん進めていくべきだと思います。

これから事業を始めるなら経理の自動化を前提に仕組みづくりを

 ただ、クラウド会計にしろ自動化にしろまだまだ導入できていない、という方も多いです。いまから新しく事業をはじめる、という場合には、自動化に適したかたちで、例えば銀行口座や支払方法等を選択する、ということができます。そうしてしまい、最初に仕組みづくりさえしてしまえば簡単にある程度の帳簿はできるようになります。ある程度からさきのことは税理士にまかせてしまえばいいのです。

すでにシステムがある、それでも少しずつでも自動化を

 しかし、すでにつくりあげたシステムがある、という会社ではなかなか自動化用にシステムを変更するということは難しいです。何か仕組みをかえる、ということはとてもエネルギーがいるものです。冒頭のお客様もベテラン経理の方に文句をいわれながコンピュータ化をすすめられたそうです。
 大変だからそのままでいいか、というとやはりそんなことはありません。中小企業は非効率、といわれてしまっています。中小企業のフットワークの軽さを生かせば大企業より効率のいい動きもできるはずです。こういった細かな効率化でも遅れないようにしましょう。一度に変えることが難しい場合でも、例えば経費精算システムから導入する、勤怠管理から導入する、様々なアプローチがあります。
 少しずつでもかえていけば数年後には大きな変化、大きな効率化、となっているはずです。まずやってみましょう。自動化は導入してしまえばとても気持ちがよく効率もいいです。お手伝いいたしますので、食わず嫌いせずに頑張りましょう。
 コンピュータ導入のお話をきいて、中小企業効率化のお手伝いをいまこそすすんでやっていかないと、とあらためて思った次第です。自動化、いまはやっていないところも多いですが、数年後にはやっていないと非効率、という時代になっているはずです。

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