清須市役所で無料税務相談に行ってきました。
今日は清須市役所での無料税務相談に相談員として行ってきました。
昨年まで所属していた東京地方税理士会緑支部での無料相談では、税務署の方が用意されたPCで国税庁HPの確定申告書作成コーナーをつかっていました。
清須市役所でも当然、国税庁のシステムをつかっているのだろう、と思っていましたがまったく違うシステムでした。清須市はTKCがつくったシステムを使っているそうです。なぜ同じ所得税計算システムに国と地方で二重にお金をかけるのでしょうかね。
ただ、清須市のシステムにもいいところはありました。生年月日等で検索すると清須市民の方の情報が検索され、扶養の情報や、清須市が把握している給与、年金等の収入金額、国民健康保険等の支払金額はシステム上はじめから入力されていました。また、配偶者や子供の収入等もその中で確認することができました。
将来的には国税のシステムでも、個人番号に情報が紐づいて同じようなことができるようになるのだと思いますが、その将来像をすこしみたような気がしました。
個人の税情報については税務署より市役所等の方がもっている情報は多いかもしれません。もっとうまく税務署と市役所等が連携して効率化をはかってほしいな、と感じた無料税務相談でした。
税理士と無料相談のあり方について
今日無料相談で担当した方々の申告は、国税庁HPの確定申告書作成コーナーをつかえば簡単にできるものばかりでした。いま困っている方への対応も行わなければいけませんが、自主申告が原則ですから多くの方が自身でできるようになる、ということが大事でしょう。若い方への情報提供や租税教室等を通じて、よほど複雑なことでない限り自分でできる方を増やしていく、そういう方向に税理士が行う無料相談はかわっていくべきだと思います。